英語多読ってなに?
「英語多読」は、リーディング力の向上に効果的な英語学習法としてよく知られています。
これはスポーツで例えると、ランニングなどの基礎トレー二ング。
文章をたくさん読むことで、文章を読むスピードや理解力が上がり、英語の上達につながります。
我々は母国で生活している限り、母語であれば、嫌でも日々大量の文章に出会います。
英語圏で生活しているノンネイティヴとの言語習得の差はそういうところから出てきます。
日本の中学校や高校の英語の教科書の英語は、本文以外の英語をすべて含んでも3000語~5000語程度。
このサイトで紹介している星1つや2つの本のわずか1冊相当です。
近年では英語多読を取り入れている学校も増えてきましたが、英語の基礎トレは意識して取り入れる必要があります。
さて、このように英語学習にとって重要な多読ですが、
- When are you ready to read English books?
- What level is the best to start with?
という疑問が英語学習者の多読学習を困難にさせているのではないでしょうか?
結論からいうと、ハリーポッターを始め書店の洋書コーナーを占めているものはネイティヴスピーカーが読むもの、つまりゴールであり、英語学習者のための本ではありません。
以下に挙げるシリーズはサイドリーダーといい、英語のレベル(単語や構文)を意識して書かれたものです。
サイドリーダー用に作られたオリジナルストーリーもありますし、原作を易しい英語を用いて書き直したものもあります。
- ・Oxford Bookworms Library
- ・Penguin Readers
- ・Cambridge English Readers
このような易しい本からスタートし、量をこなし、徐々に本のレベルを上げていく方法が、SSS式英語多読法(Start with Simple Stories)。
子どもが母語習得過程において、年齢とともに本の難易度を上げていくのと同じです。
ですから、初めは易しすぎる本でもいいので、ひたすら読む量を増やしましょう。