Linnet Ridgeway, turning twenty-first, had everything: money, beauty and brains.  In addition, she recently got a husband.  Her life seemed to be perfect to everyone except her.  “Monsieur Poirot, I am in urgent need for someone to help me.”  She was terrified during her honeymoon in Egypt because an unexpected passenger was on the same boat.  However, until a tragedy struck, neither Linnet Ridgeway nor the great Belgian detective, Hercule Poirot, could realize that the boat was full of her enemies .

Agatha Christieの代表作の一つ。実は私、原書を読んだことはありませんが、イギリスのテレビドラマ「名探偵ポアロ」で同作品を観たことがあり、ぼんやりとですが内容を憶えていました。それでも、登場人物が多く、それぞれの関係が複雑に絡み合っているので、前半はなかなか状況が頭に入ってきませんでした。また、Agatha Christieの作品という期待からか、伏線を気にして読むのに慎重になってしまいました。このような理由から、この本では「時間を意識してわからない所はどんどん飛ばして読む」ということを徹底するのが大変かもしれませんが、ここは「きちんとした英語多読を行うこと」を主たる目的と考えて、はなから一度で完全に理解することを諦めた方が良さそうです。寧ろせっかく購入する本ですから、「2回目にはちゃんと伏線を回収していこう」と考えた方が利口かもしれません。原書を易しく書き直した本ではありますが、そのくらい読み応えがあります。