文法書ならばこれ!

まず、始めに言っておきたいことがあります。

私は英語学習の初期段階において、文法的な説明をすることは好ましくないと考えています

国語の授業で「助詞」「助動詞」などの文法構造を学習するとき、すでに私たちは日本語が十分に使いこなせるようになっています

それでも日本語の文法を理解して覚えるには苦労するものです

英語を学習するとき、多くの学校や学習塾では「主語」「動詞」「形容詞」などと単語を品詞分けして覚えさせ、それをSVOなどの枠に当てはめて英文を作らせ、長文読解と謳い同様の作業を逆順で行なっています

これが訳読です

そして、これは私を含め高校時代に多くの生徒が苦労したであろう、漢文を解読する作業とまったく同じ!どれだけ時間をかけて繰り返しても、ネイティヴ並みに処理できるようにはなりません

文法書は頭の整理に使う

文法に焦点を当てた英語の学習はいつ行うと効果的か

それは国語の授業で文法を学習するのと同じタイミング

つまり、これまで蓄積した知識を整理するために行うのがベストです

多読法や英会話で英語力をつけたはいいけれど、いざ自由英作文や試験問題をやってみると、冠詞や前置詞をはじめとする細かいところでのミスがある、そんなときにこそ文法書は役に立ちます

ぜひ効果的に文法書を使って、頭の整理をしてみましょう

おすすめの文法書

説明ばかりの文法書を読んでも、使う練習をしなければ力はつきません

水に飛び込まなければ泳げるようにならないのと同じです

簡潔にきちんと書かれた説明はもちろん、質・量ともにしっかりとした問題演習が兼ね備わった文法書としておすすめなのが、Cambridgeから出版されているGrammar in Useです

  • ・中学英語の確認:Basic Grammar in Use
  • ・高校以上レベル:Grammar in Use Intermediate

英語で説明を読んで理解できればそれに越したことはないのですが、日本語の説明が欲しい場合は、日本語版のマーフィーのケンブリッジ英文法(初級編・中級編)もありますので、気軽に活用できる文法書としてぜひ使ってみてください

MENU