中学英語を完璧に!
子どもの絵本ではなく、大人でも楽しめるような本を多読するためには、どのくらい英語ができればいいのでしょうか。(当サイトで紹介している作品で、★2レベルの本を読む目安は中学英語修了程度です。)
中学英語の文法単元
be動詞・一般動詞(現在形・現在進行形・過去形・過去進行形・未来形)、名詞・代名詞、形容詞、副詞、動名詞、不定詞、助動詞、There構文、接続詞、受動態、比較級、関係節、現在完了
単元を羅列すると結構多いように感じますか?日本の中等英語教育ではこれらを3年(週5日/年120時間程度)かけて指導しています。
ちなみに、このサイトで★1つのレベルとして紹介している本を読む際には、比較級・関係節・現在完了などの中学英語上級の知識は不要です。
中学英語の単語数
1500~1600語(文部科学省が中等英語教育の到達目標としています)
実際には教科書ならではの英語(例えば有名な歌詞の中で使われているから掲載している単語)が複数ありますので、主要単語は1000程度でしょうか。
そもそも、コミュニケーションを取るために必要な日本語が9000~10000語程度であるのに対し、英語は2000~3000語程度ですから、日本人英語学習者にとって英単語のハードルは実はあまり高くないのです。
例えば、Oxford Bookwormsのレベル分けでは、Stage 1で主要単語400語、Stage 2で700語、Stage 3で1000語程度と設定されています。
ただしここで大事なのは、使用頻度や汎用性の高い英単語をどれだけ深く理解しているかということ。
ここでいう「理解」は英単語を見て日本語訳が出てくるかではありません!
例えば、onという単語だけでも下記の表現を始め、さまざまな使われ方をします。
- ・There is a book on the desk.
- ・I have my glasses on.
- ・My baby is on his feet now.
- ・I am on a train.
- ・You came on time.
- ・I don’t go to work on Sunday.
- ・Reading books has a good effect on your mind.
- ・Time goes on.
これは氷山の一角です。
このように各単語の幅広い使用を加味しての1500語ですから、学校英語が理解できているからといって多読が易しいということにはなりません。
おすすめの英語学習法
中学英語の文法と使用頻度・汎用性の高い英単語を身につけるためにおすすめなのが、Graded Direct Methodです。
ダイレクトメソッドですから、和訳をしません。
和訳をすると失われるセンスまで理解できるようになるためには、和訳をしないで英語を理解できるようになる必要があります。
Graded Direct Methodの本といえば、I. A. Richards著作の絵で見る英語(English Through Pictures)シリーズ。
無駄のないイラストと文から、何を言わんとしているかがわかり、読んでいくうちに多読に必要な英語の知識を吸収できます。
ただし、言語に限らないのですが、物事を理解するには体験をすることがとても重要ですから、実際にロールプレイングをすると良いです。
Graded Direct Methodを取り入れている学校や教室で習うととても効果があります。
各所教室はこちらのGDM英語教授法研究会から検索できますので、ご活用してみてはいかがでしょうか?